冒険好きなカップルがクラシックカーで世界を巡った話|ニュージーランドクラシック

こんにちは。ニュージーランドクラシックの村東 みやこです。
 

今日はニュージーランドの新聞に楽しい記事が載っていたのでご紹介します。写真は転載できませんので、下記にリンクを貼っておきます。



フレッドとエリザベス夫妻は定年退職後、彼らの1957年メルセデスベンツで世界を巡っている。それは2014年から続いていて、今般のコロナ禍がなければ、いまでも続いていただろう。

元々は地盤工学のエンジニア、身障者介護の仕事をしていた二人だったが、その仕事を終えた後、現在までにアメリカ、カナダ、メキシコ、南アメリカ、ヨーロッパとイギリス、計182,000キロを旅して、遠くに映るガラパゴス島、賑やかでカラフルな南アメリカのマーケット、ユタ州の果てしなく続くソルトフラッツ等、世界の多くの風景を楽しんできた。

夫妻は、現在はニュージーランド北島のアッパーハットで暮らしているが、先日のイースターホリデーには、遠く南島のティマルで開催されたビンテージカーラリーの場で、ラリー参加者へ彼らの5年間の世界旅行について、プレゼンを行った。その際には、彼らの1929年のWillys Overland Whippet 6で訪れた。

2020年に企画していたロシア旅行は、フレッドが70歳を超えているということで、健康保険を利用することが出来ないという問題に直面し、保険を取得するため一度ニュージーランドへ戻り、仕切り直すこととなった。それが2020年3月のことで、その後直ぐにコロナの影響で国境は閉ざされた。

彼らのメルセデスベンツ220S Pontonはアムステルダム空港で、彼らの出国と併せて出発予定だったが、取り残される形となった。幸運にも、車のキーは友人が大切に保管してくれることとなった。

1985年にニュージーランドへ移住をした、このオランダ生まれの夫妻は、以前フレッドが雑誌で読んだ 'クラシックカーと出来る101のこと'に書かれていた話が全ての始まりだった。’特集だったんだ。記事にはホワイトハウスの前で自分の車写真を撮ることや、アメリカの海岸から海岸へ車を走らせることが提案されていたんだ'

彼らは2003年にラリーへ参戦するためメルセデスを購入た。このモデルは、フレッドが幼少の頃に父が運転していたモデルと同じモデルであった。彼らが3人の子ども達を家に残した時、彼らの冒険が始まった。

彼らはラリーに参戦するだけでなく、他のことにも車を使おうと決心し、2年をかけレストアし、全てのベアリング、ブッシュやゴム類をリビルドした。そしてエンジンも。見た目は新車のようになったが、部品はオリジナルのメルセデスのままだった。

2014年8月4日の出航の際に一番辛かったことは、3人の子友達と孫達にしばしの別れを告げることだった。翌年の結婚40周年には、子ども達と家族はロサンゼルスで合流し、エルビスのそっくりさんの前で再度の誓いを立てた。

彼らの旅行の中で一番高くついたことは、8000ドル(65万円前後)の車の船積み費用で、もう一つはメンテナンス代であった。5年の旅行中、タイヤ42本、18,253リットルのガソリン、183リットルのオイルを使ったとフレッドは言う。メキシコは彼らのお気に入りで、2番目はニュージーランドとのこと。

'ラテンアメリカでは、人々はとてもオープンで親しみやすく素晴らしかった' エリザベスは言う。
旅行中は、一度も怖い思いをすることも強盗に遭うことも無かった。ただ、エルサルバトルでは通りがかりで見たバスに弾痕があったりして少し怖い感じがした。

'私達は頻繁に旅行をするが、感じるところがあって、夜は運転をしない' エリザベスは言う。

24/7、長い間一緒にいるけれど、夫妻は喧嘩をしたことがないという。
彼らは十代で知り合い、一緒に成長してきたような気がする、のだそう。

南島での10日間のツアーを終え、ラリーは終了となる。

'私達は永遠に旅行を続けていたいと思う' エリザベスは語る。

元記事と写真はこちら
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https://www.stuff.co.nz/timaru-herald/life/124736872/adventurous-retirees-take-on-the-world-in-classic-car